インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領は、財政政策への信頼回復を狙った内閣改造で、プルバヤ・ユディ・サデワ財務相を更迭し、スアハシル・ナザラ財務副大臣(55歳)を後任に起用した。プルバヤ氏は、他の当局者との意見の相違があったとし、プラボウォ氏との政策面での対立は否定したうえで、決定に憤りを感じたものの、ある程度予想していたと述べた。同氏の約1年に及ぶ在任期間中、インドネシア経済は3年ぶりの高い成長率を記録した一方、財政赤字は新型コロナウイルスのパンデミック期を除けば20年以上ぶりの高水準となった。フィッチとムーディーズは信用格付け見通しを引き下げ、資本流出もルピアを過去最低水準に押し下げる一因となった。ナザラ氏は、財政への信頼性を維持し、財政赤字を法定上限である国内総生産(GDP)比3%以内に抑えると約束した。企業関係者は、政策が急転換するのを防ぐため継続性が必要だと述べた。一方、アナリストは、プラボウォ氏が予算決定の主導権を維持するなら、ナザラ氏の起用だけでは財政運営の方向性は変わらない可能性があると指摘している。