運用資産2.8兆ドルを抱える欧州最大の資産運用会社、アムンディSAは、米2年国債を徐々に買い増し、米国債イールドカーブの短期ゾーンで構築していたショートポジションを解消している。同社でグローバル債券・為替を担当するシニア・ポートフォリオマネジャーのニコラ・ダハン氏は、利回りが4.50%を上回ったことで、原油主導の景気減速や米連邦準備制度の利上げサイクルが限界に近づく可能性に対するヘッジとして、米2年国債の魅力が高まったと述べた。中東紛争を背景にブレント原油先物は1バレル=100ドルを上回り、米2年国債利回りは2024年以来の高水準に達した。10年国債利回りは先週19ベーシスポイント上昇し、月曜日には5%の節目に近い4.96%となった。欧州債券も売られ、欧州中央銀行が利上げを続けるなか、ドイツ10年国債(ブンド)利回りは2009年以来の高水準に達した。アムンディは、実質金利が高くファンダメンタルズが強い新興国市場の債券を選好していたが、先進国市場のコア債券に回帰し、ポートフォリオのデュレーションを徐々に延ばしている。市場では、米連邦準備制度がインフレ対応で後手に回っているのか、利上げサイクルの終了に近づいているのかを巡り、見方が分かれている。