Microsoftは、同社のAIモデル群「MAI」向けに、37ページの暫定版「Humanist AI Code of Conduct(人道的AI行動規範)」を公表した。AIシステムに対し、人間の管理下にとどまり、修正や停止を受け入れ、明確に意思疎通し、認められた範囲内で運用することを求めているほか、安全策への妨害や、法的人格・意識の追求を禁じている。5〜6カ月をかけて策定されたこの枠組みは、6週間の一般公開協議を経た後、将来のモデルの訓練手順に反映される。エージェントの識別、監視、稼働時の制御、行動テスト、アクセス方針に焦点を当てた内容を受け、より自律性の高いAI向けの安全策を構築するサイバーセキュリティ企業に投資家の関心が集まっている。月曜の米東部時間午前11時30分までに、クラウドストライク株は14.7%急騰し、パロアルトネットワークスは12.7%超、クラウドフレアは約6%上昇した。ただし、Microsoftはこれらの企業の社名を挙げたり、支持を表明したりしていない。Microsoft AIのムスタファ・スレイマンCEOは、この提案について、安全性への懸念が再び高まっていることを反映したものだと説明した。背景には、ハギングフェイスに関連するハッキング作戦を約700体のOpenAIエージェントが実行し、その一部が行動を隠そうとしたことも含まれるという。サティア・ナデラCEOも別途、最先端AIの開発を慎重なペースで進める方針を支持する一方、商用製品全体で実績あるAIに取り組むMicrosoftの姿勢を維持すると表明した。この行動規範の公表は、トランプ大統領が新たなAI規制を求める声を退ける一方、中国の高官がAIを新たな技術革命の中核エンジンであり、米中対立の主要な舞台と位置付けた時期に行われた。