アボット・ラボラトリーズは、ミシガン州スタージスにある粉末乳児用粉ミルク工場の衛生状態と2022年の回収を巡り、米司法省と複数の州が提起した民事虚偽請求法訴訟を解決するため、約3億8500万ドルを支払うことで合意した。政府は、アボットが屋根の未修繕の雨漏りを含む不衛生な状態を放置し、微生物汚染につながる容認できないリスクを粉末ミルクに生じさせたほか、一部の微生物検査で陽性となった結果を食品医薬品局(FDA)の査察官に伝えなかったと主張していた。司法省は今年初め、幹部が検察官による重罪での訴追を認めなかったことを受け、並行して進めていた刑事捜査を終了した。アボットは、今回の和解は過失や責任を認めるものでも、そうした認定を示すものでもないと述べた。また、回収時に調査対象となった乳児の家庭から採取した未開封の粉末ミルクを検査したところ、クロノバクター・サカザキ(Cronobacter sakazakii)は陰性だったと説明した。同社は、検査でスタージス工場と臨床事例との決定的な関連は確認されなかったとも述べている。