ホルムズ海峡の海運混乱により、米国上場の一部の小規模な海運ETFが異例の上昇を遂げ、原油タンカー運賃は2026年に前例のない水準へ上昇した。9月10日に海峡を通過した船舶は7隻で、戦争前の1日約125隻から大幅に減少した。ブレークウェーブ・タンカー・シッピングETF(BWET)は今年3200%超上昇し、月曜日には781.92ドル近辺で取引された。52週安値は13.58ドルだった。一方、湾岸から中国向けの超大型原油タンカー(VLCC)運賃は14日に1日103万5000ドルへ達し、主要な原油航路で1日100万ドルを超えるのは初めてとなった。ホルムズ海峡の回避により利用可能なタンカー輸送能力が減少したほか、船舶間の積み替えが増え、航海も長期化した。イエメンのフーシ派による攻撃を受け、一部の船舶はアフリカ回りの航路に変更した。ブレークウェーブ・ドライ・バルク(BDRY)は過去1年間で約95%上昇し、ソニックシェアーズ・グローバル・シッピング(BOAT)は69%、USグローバル・シー・トゥ・スカイ・カーゴ(SEA)は45%上昇した。BWETとBDRYは運賃先物を保有しているため、運賃急騰の影響をより直接的に受ける。一方、BOATとSEAはフロントラインやマースクなどの海運会社を保有している。市場関係者は、地政学的緊張が続く間は高い運賃水準が続くと予想しているが、ホルムズ海峡の正常化が進めば運賃先物には下押し圧力がかかるとみている。