米財務省外国資産管理局(OFAC)は、大統領令13902号に基づき、ロシア国営のVTB Bank Public Joint Stock Companyを制裁対象に指定した。制裁対象となっているイランの銀行とのコルレス関係を通じ、イランによる制裁回避を支援したと非難している。米財務省によると、ロシア第2位の銀行であるVTBはテヘラン事務所を開設し、凍結されたイラン資産の移動を支援するとともに、2国間貿易向けにルーブル・リアル決済の経路を整備した。今回の措置は「オペレーション・エコノミック・アウトキャスト」の一環で、2022年以降にVTBが受けてきた制裁に、イラン関連の規制を追加するものだ。米財務省は、この措置によって少なくとも数千万ドル規模の資金が遮断されると見込んでおり、VTBが関与する重要な取引には二次制裁のリスクがあると外国金融機関に警告した。米財務長官のベッセント氏はまた、イランの活動を助ける者に関する情報提供を求める内部告発者向けプログラムを発表した。元米財務省制裁担当者のミアド・マレキ氏は、VTBの中国事業がロシアと中国の貿易における重要な経路になっており、VTB上海と取引する中国の銀行は、イラン関連の二次制裁にさらされる可能性があると述べた。