銅、8%下落後も6.30ドル近辺 供給懸念とチャート悪化が綱引き

  • 銅は8月6日の過去最高値から約8%下落した後、1ポンド当たり6.30ドル近辺で取引され、6月以来初めて週間で下落した。
  • 2026年上半期の世界の鉱山生産は1.1%減少し、グラスベルグ鉱山は死者を伴う地滑りの後、約半分の操業能力で稼働していた。
  • ロンドンの倉庫への搬入で目先の供給懸念が和らぐ一方、テクニカル面の弱さや関税を巡る不透明感、代替リスクが価格を圧迫した。

銅は火曜日、1ポンド当たり6.30ドル近辺で取引された。8月6日の過去最高値を約8%下回り、6月以来初めて週間で下落した。ロンドン金属取引所(LME)の倉庫への新規搬入で目先の供給懸念が和らぎ、価格はコンタンゴに移行した。トランプ政権が精製銅への関税に関する決定を先送りしたとの報道も、下落に寄与した。長期的な供給見通しは依然として逼迫している。2026年上半期の世界の鉱山生産は1.1%減少し、フリーポート・マクモランのグラスベルグ鉱山は死者を伴う地滑りの後、約半分の操業能力で稼働していた。チリも生産見通しを引き下げた。人工知能(AI)データセンターが需要を押し上げているものの、市場の供給不足に関するアナリストの予測は15万トンから60万トンまで幅があり、ゴールドマン・サックスは価格高騰がアルミニウムへの代替を促す可能性があると警告した。テクニカル指標は一段の下落を示唆し、サポート水準として6.29ドル近辺、次の水準となる可能性がある価格として5.90ドルが挙げられた。中国では8月の鉱工業生産が予想を上回った一方、小売売上高、固定資産投資、新築住宅価格は経済の弱さが続いていることを示した。

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