欧州中央銀行(ECB)の職員は、ラガルド総裁と理事のイザベル・シュナーベル氏が任期満了前に退任する可能性があるとの報道について、ECB理事会に説明を求めた。職員は、不透明な状況が長引けば、ECBの発信に対する信頼が低下し、職員や利害関係者が懸念を抱くほか、指導部の後継人事や戦略上の優先事項が複雑になる可能性があると指摘した。ラガルド氏の任期は2027年10月までで、チーフエコノミストのフィリップ・レーン氏の任期は2027年5月に終了し、シュナーベル氏の任期も2027年に満了する予定である。ラガルド氏は候補者として出馬せずにフランス大統領選の選挙運動に関与する可能性について協議しているほか、世界経済フォーラムも就任先の候補として報じられている。独ハンデルスブラット紙は、シュナーベル氏が国際通貨基金(IMF)での幹部職を巡り交渉していると報じた。こうした観測が広がるなか、ECBは中東とウクライナの紛争に関連したエネルギー価格の変動に直面している。ECBは先週、政策金利を引き上げた一方、2%のインフレ目標は2027年末までに達成できないとの見通しを示した。