米国債利回りの急上昇で借り入れコストが高まり、米連邦準備制度(FRB)の政策を巡る議論が激しくなっている。ただ、トランプ大統領の政権から要請を受けても、深刻な市場混乱が起きない限り、FRBが米国債を購入する可能性は低いとアナリストはみている。10年債利回りは5.04%に達し、2007年以来の高水準となった。ベッセント米財務長官が国債の買い戻しを拡大したにもかかわらずである。市場では、FRBが政策金利を25ベーシスポイント引き上げ、3.75〜4.00%とするとの見方が広がっていた。利上げはインフレ抑制への信認を強め、最終的には長期金利の低下を支える可能性がある。大規模な国債購入は混乱した市場を落ち着かせる可能性がある一方、FRBの独立性を損ない、2%のインフレ目標と相いれず、ケビン・ウォーシュ議長が縮小を目指すFRBの6.7兆ドルのバランスシートを拡大させるリスクがある。