セールスフォース、NVIDIAとAgentforce向けCRM推論モデル「Koa」発表

  • セールスフォースは「Dreamforce 2026」でKoaとAI Forceを発表し、ソフトウェア、企業データ、業務ルールを軸に企業向けAIを位置付けた。
  • セールスフォースによると、Koaはベンチマークのエラーを既存モデルの3分の1に抑え、GPT-6やClaude Sonnetと同等以上の性能を示した。
  • Koaは一部のAgentforce顧客を対象に試験導入中で、年末までの米国提供開始を予定している。AI ForceはCowork、Slack、Lightningに対応する。

セールスフォースは9月15日、サンフランシスコで開催した「Dreamforce 2026」で、初の自社開発CRM推論モデル「Koa」と「AI Force」を発表した。NVIDIAと共同で、オープンウェイトの「Nemotron 3 Super」モデルを基に構築したKoaは、顧客データを使わず、約30年分のCRMの知見を表す合成データを用いて、顧客サポート、営業、マーケティングの複数段階にわたるワークフローを推論する。セールスフォースによると、Koaは同社のCRMベンチマークでGPT-6やClaude Sonnetなど主要モデルと同等以上の性能を示し、エラーを既存モデルの3分の1に抑えた。マーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)は、生成AIは確率に基づいて動作し単独では誤りを生じ得るため、企業向けAIには正確な企業データや業務ルールを組み込んだソフトウェアが必要だと述べた。AI Forceは、Cowork、Slack、Lightningをまたいでセールスフォースのデータ、アプリケーション、AIエージェント、リアルタイムのインターフェースを接続する。顧客が構築するアプリケーション向けのソフトウェア開発キット(SDK)や、データを外部AIモデルに保存せず、モデル訓練にも使わない「Zero Data Retention」制御も備える。Koaは一部のAgentforce顧客を対象に試験導入中で、米国では年末までの提供開始を予定している。一方、NVIDIAモデルを追加学習したモデルは、10月から一部のMissionforce顧客向けに提供する計画である。

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