オランダのAI半導体スタートアップ、アクセレラAIは、第2世代のAI推論チップ「Europa」を搭載した製品の出荷を開始した。これにより、同社はエッジ用途から企業サーバーやデータセンターへ事業領域を広げる。アクセレラAIの技術文書によると、チップ1基の演算性能は629 TOPSで、4基を搭載した「Axelera Server 250p PCIe」カードは2500 TOPSを超える。検証済みシステムはデル・テクノロジーズとスーパーマイクロを通じて提供されるほか、アクセレラAIは欧州連合(EU)の「AIファクトリーズ」構想向けに、複数の供給契約を獲得した。イタリアのIT4LIAやルクセンブルクのMeluXinaのプロジェクトに関連する導入も含まれる。ファブリツィオ・デル・マッフェオ最高経営責任者(CEO)は、契約総額が数千万ドルに上ると述べたが、正確な金額は明らかにしていない。アクセレラAIによると、同社製品を利用する企業は600社を超え、販売パイプラインは15億ドルを上回る。ただし、パイプラインには交渉中の案件も含まれており、確定受注や認識済み売上高を示すものではない。アクセレラAIは2021年にアイントホーフェンで設立され、これまでに4億5000万ドル超を調達した。「Europa」は、同社初代チップ「Metis」よりも負荷の大きい推論処理向けに設計されている。将来的には、データセンターやスーパーコンピューター向けに「Titania」チップレット・アーキテクチャーの投入も計画している。