英気候変動委、ヒースロー拡張と2050年排出実質ゼロは両立せず

  • 気候変動委員会、現行の気候政策の下ではヒースロー空港を拡張できないと指摘
  • 英国が排出量実質ゼロを達成する目標年は2050年
  • 委員会、25年間の航空戦略と技術不足に備えた緊急対応計画を要請

英国の気候諮問機関である気候変動委員会(CCC)は、現行政策の下では、英国が2050年までに排出量実質ゼロの目標を達成しながらヒースロー空港を拡張することはできないと述べた。労働党政権は昨年、経済成長を後押しするため第3滑走路を支持した。CCCは、航空業界が2050年までに、持続可能な航空燃料(低炭素ジェット燃料)の利用拡大または技術的な炭素除去クレジットによって、排出量の全てに対処する必要があると指摘した。SAFは現在、世界の航空燃料使用量の1%未満にとどまり、従来型ジェット燃料の数倍のコストがかかる。一方、技術的な炭素除去の実績は世界全体で200万トン未満にすぎない。委員会は、排出量実質ゼロの航空業界に向けた25年間の戦略、航空各社が脱炭素化の全コストを段階的に負担する仕組み、主要技術が想定通りに規模を拡大できなかった場合の緊急対応計画を求めた。

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