シンジェンタ・グループは香港での新規株式公開(IPO)を非公開で申請し、調達額として最低50億ドル、最大100億ドルを目指している。スイスに拠点を置く農薬・種子会社で、中国国有企業の中国中化ホールディングス傘下にあるシンジェンタは、規制当局の承認と市場環境を前提に、今年後半から2027年初めにかけての上場を目指している。LSEGのデータによると、100億ドル規模の案件となれば、香港では2010年以来最大のIPOとなる。シンジェンタは当初、6月に申請する予定だったが、中東の地政学的緊張を理由に手続きを延期した。同社は「市場の憶測についてはコメントしない」と述べ、中国中化はコメント要請に応じなかった。シンジェンタの2026年上期の売上高は122億ドルで、前年同期比2%減少した。一方、利払い・税引き・減価償却前利益(EBITDA)は2%増の24億ドルとなった。同社の上場計画は、SHEINが香港での計画を進めるなかで浮上しており、香港のIPO市場で活動が再び活発化する可能性を支えるものとなり得る。最終的な調達額と時期は協議中で、投資家の反応、金利、地政学的状況、規制当局の承認に左右される。