ニュージーランド・スーパーアニュエーション・ファンドのジョー・タウンゼント最高経営責任者(CEO)は、数年にわたり異例の高リターンが続いたことを受け、米国株のリターンは長期平均に回帰する可能性があると警告した。ファンドのリターンは6月30日までの12カ月間で14.17%となり、運用資産は93億NZドル増加して944億NZドル、約542億ドルに達した。この期間の運用成績は、世界株が大半を占めるパッシブベンチマークを下回ったが、ファンドは20年間で同ベンチマークを220億NZドル上回る運用成果を上げたとしている。ファンドは、将来の株式リターンが低下する可能性を理由に、長期の年間期待リターンを7.8%から7.2%へ引き下げ、アクティブリスク予算も縮小した。昨年末時点で米国株を317億NZドル相当保有しており、これにはエヌビディア株30億NZドル相当が含まれる。一方で、森林、不動産、プライベート市場などにも投資している。今回の警告は、米国株ファンドから3週間で142億ドルが流出し、投資家が人工知能(AI)インフラへの巨額支出とともに、上昇する米国債利回り、100ドルを超える原油価格、政策を巡る不透明感を意識する中で示された。