カナダとドイツは9月16日、ALL INで、モントリオールを拠点とするLawZeroに最大3億カナダドルを拠出すると発表した。信頼性を中核機能と位置付ける、安全性を設計段階から組み込んだ人工知能のアプローチ「Scientist AI」の開発に充てる。LawZeroによると、今回の資金で国際的な科学者チームを拡充し、高度なコンピューティング基盤を確保するほか、ベルリン事務所を開設する。また、Hypertecおよび5Cと連携し、カナダに専用の主権型コンピューティング基盤を整備する。Scientist AIは、自らの目標を追求せず、透明性のある推論を行い、根拠に基づく出力を生成するよう設計されている。自律的な行動を目的に構築された現在の最先端AIシステムとは異なる。LawZeroによると、このシステムは既存の最先端モデルに安全策を提供し、科学研究を加速させ、AIのリスクに対する理解を深めることを目指す。チューリング賞受賞者のヨシュア・ベンジオ氏が創設した同組織は、今回の投資によってカナダと欧州の主権型AI能力を支え、安全性を設計段階から組み込む研究を前進させるとしている。