アバランチのブロックチェーン上だけで構築されたセルフカストディ型ネオバンクアプリ「Ethena Pay」が9月1日、iOSで約48〜50カ国を対象にサービスを開始した。ユーザーはEthenaの合成ドルであるUSDeを保有し、最大6%の年利を得られるほか、Visaカードで支払いができる。同カードの基本キャッシュバック率は4〜5%で、特定の加盟店では10%に上る。キャッシュバックはAVAXで付与される。サービスは約400人のベータ参加者を対象に始まり、最初の2週間で7桁ドル規模の預け入れを記録した。米国は規制上の理由から対象外となったが、開始時点では米国、英国、欧州連合(EU)への拡大まで数週間と説明されていた。Ethena Payの開始に先立ち、USDeの流通供給量は2025年10月の140億ドル超から、2026年8月下旬には推定40億〜60億ドルへ縮小していた。Ethenaは当初、USDeを支えるためデルタニュートラル戦略に依存していたが、裏付け資産に現実資産(RWA)融資を加え始めている。2023年3月にEthena Labsを創業するまで約10年間、伝統的金融に携わっていたガイ・ヤング氏は、利回りの還元とカード報酬によって、従来型銀行やフィンテック系ネオバンク、競合する暗号資産カードとの差別化を図る考えである。