Holtec Nuclearは市場環境を理由に、計画していた米国での新規株式公開(IPO)を一時停止した。ブルームバーグが、同社から電子メールで受け取った声明を引用して報じた。ニュージャージー州カムデンに拠点を置く原子力サービス企業は、5000万株を1株15~18ドルで売り出し、最大9億ドルを調達する計画だった。価格決定は木曜日に予定されていた。HoltecはIPOを断念したのではなく延期したと説明し、実施時期を引き続き検討するとしている。同社は核廃棄物の保管に使う鋼鉄製・コンクリート製キャスクを供給するほか、ニューヨーク州のインディアンポイントを含む閉鎖原子炉の廃炉にも携わっている。また、2030年代初頭の導入を目指す原子炉技術を開発している。今回の停止は、人工知能(AI)データセンターによる電力需要の増加を背景に、原子力への投資関心が高まるなかで起きた。一方、開発企業は小型モジュール炉の商業化で遅れに直面している。Holtecは6月30日までの6カ月間に、2億560万ドルの純利益と2億6990万ドルの売上高を計上した。前年同期は純利益が1億3910万ドル、売上高が2億8660万ドルだった。計画していたIPOでは、JPモルガン、ゴールドマン・サックス、シティグループ、バンク・オブ・アメリカなどが主幹事を務めていた。