サムスン電子は、ディスプレイの画素を制御する半導体であるディスプレイドライバーIC(DDI)の不足を受け、Galaxy Z Fold8向けに計画していた9月の部品生産の約10%を10月に振り向けている。パスポート型の折りたたみ端末であるFold8は、7月下旬の発表以降、需要が社内予測を上回っている。一方、韓国の小売データによると、Appleが9月9日に初の折りたたみ式iPhone「Duo」を発表した翌週、Fold8の販売台数は約10%増加した。サムスンのSystem LSI部門がDDIを設計し、台湾のUMCが22ナノメートルのプロセスで製造している。UMCは22ナノメートルの生産ラインをフル稼働させていたため、より高速な「スーパーホットラン」を提供できなかった。このためサムスンは通常生産枠を使い、来年の開発向けに確保していた在庫を現行生産に振り向けている。関係者は、10月にかけて発売直後の需要が落ち着けば、ボトルネックは緩和し、先送りされた売上計上は第4四半期にずれ込むと見込んでいる。より大きな焦点は、AppleのDuoが店頭に並んだ後もサムスンが勢いを維持できるかどうかである。