運用資産36億ドルのシュワブ地方債ETF(ティッカー:SCMB)では、今月の投資家資金流出が5億3000万ドルを超え、2022年の設定以来、月間で最大となった。先週は流出が加速し、1日で3億6000万ドルの償還が発生した。先の報告では9月14~15日に起きたとされ、同ファンドの資産の約9~10%に相当する。売りは債券市場全体の下落に続くもので、地方債利回りは数カ月ぶりの高水準に上昇した。米10年国債利回りは2月下旬の3.9%から9月半ばには5.0%に上昇し、約110ベーシスポイント上昇した。これにより地方債価格やデュレーションの長い保有資産が圧迫された。地方債ETFからは週間で5億6100万ドルの純流出が発生した一方、投資家はバンガード・タックス・エグゼンプト・ボンドETF(VTES)や、JPモルガン・ウルトラショート・ミュニシパル・インカムETF(JMST)など、デュレーションの短い商品へ資金を移した。ブルームバーグのデータによると、地方債市場の年初来リターンは約マイナス1.7%となっている。一方、起債額は9月初めまでに約4300億ドルに達し、同期間として過去最高となった。SCMBの経費率は0.03%。今回の償還規模からは、大口の資産配分運用者が地方債への投資比率を引き下げた可能性が示唆される。5.0%の米国債利回りとの競争や新規供給の高水準も、需要を引き続き圧迫した。