暗号資産ETFを巡る投資家の防御的なポジションが解消されれば、ビットコインは金に比べて相対的に強い下支えを受ける可能性があると、ニコラオス・パニギルツォグルー氏率いるJPモルガンのアナリストが指摘した。ブラックロックの「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」の空売り残高は8月31日時点で4590万株に達し、2026年の最高水準となった。2週間で23.8%増加したほか、IBITのプット・コール建玉比率は「SPDRゴールド・シェアーズ(GLD)」を上回った。金ETFへの資金流入は2026年に入ってそれまでの流出分をすべて取り戻したのに対し、ビットコインETFではおよそ半分にとどまっている。米国の現物ビットコインETFは9月1日に2億3600万ドルの資金流出を記録した後、9月3日には7億3100万ドルを受け入れた。1日当たりの流入額としては1月以降で最大で、このうちIBIT向けは約4億5400万ドルだった。木曜日のビットコインは8万ドル近くまで上昇した後、7万6500ドル前後で取引された。一方、金は1オンス=4600ドルに迫った。JPモルガンは、ボラティリティー調整後のビットコイン評価額を長期的に26万6000ドルとする見方を維持している。ただ、実質利回りの上昇、規制を巡る不透明感、ビットコインが過去に推定生産コストを下回って取引されたことを背景に、全般的な見通しはより慎重になっている。