バイナンスは、ギリシャ資本市場委員会(HCMC)が土壇場で認可しないと決定したことを受け、欧州連合(EU)の暗号資産市場規制(MiCA)に基づくギリシャでの認可申請を取り下げた。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁が介入したとされる。EU全域で有効なバイナンスの免許がドル連動型ステーブルコインの普及を後押しし、欧州のデジタルユーロ構想を複雑にするとの懸念が背景にあったという。ギリシャの政府系規制当局の高官はバイナンスに対し、ラガルド氏が、採択されていないEU改革案に基づき欧州証券市場監督局(ESMA)が仮想通貨取引所の免許付与権限を引き継ぐまで、決定を延期することを望んでいると伝えたと報じられている。ECBは、暗号資産サービス提供業者の認可に制度上の役割はないと説明した。この責任は、HCMCなど各国の規制当局に残っている。バイナンスは、申請書類は完全であり、MiCAの順守に引き続き尽力しているほか、欧州で認可を取得する意向も変わっていないと述べた。報じられた反対には、バイナンスのコンプライアンス履歴も反映されていた。創業者のチャンポン・ジャオ氏(CZ)は2023年に米国で有罪を認め、同社は43億ドルの罰金を科され、ジャオ氏はその後、服役した。