アジア発・米国向けコンテナ運賃、パンデミック期の高値に接近 船社は輸送能力拡大

  • ホルムズ危機が海運市場を混乱させた後、船社は極東発・米国向けのスポット運賃を大幅に引き上げた。
  • 1FEU当たり1万1259ドルとなった極東発・米国東岸向け運賃は、過去最高値を11.2%下回った。
  • 船社は9月の東岸向け輸送能力を8月の水準から6〜7%増やした。

極東から米国向けのコンテナ・スポット運賃は、ホルムズ危機が海運市場を混乱させるなか、2月下旬以降に4倍超へ上昇し、パンデミック期の記録に迫っている。ゼネタによると、9月17日時点の極東発・米国西岸向け運賃は40フィートコンテナ換算(FEU)で7960ドル、米国東岸向けは1万1259ドルとなり、2月28日以降、それぞれ323.6%、324.7%上昇した。東岸向け運賃は、2022年1月1日に記録した1万2683ドルを11.2%下回る一方、西岸向けは2022年2月1日のピークである9699ドルを17.9%下回っている。ゼネタのピーター・サンド主席アナリストは、東岸向け航路の方が新記録を更新する可能性が高いと指摘した。ただし、船舶燃料コストの上昇や燃油サーチャージ、ゴールデンウイーク前のさらなる運賃上昇が重なれば、まず運賃が押し上げられる可能性がある。船社は高水準の収益を取り込むため、状況が変わる可能性を前に、8月から東岸向けの提供輸送能力を6〜7%増やした。欧州向けの運賃も上昇したが、伸びはより小さく、極東発・北欧州向けは4103ドル、極東発・地中海向けは4434ドル、北欧州発・米国東岸向けは2956ドルとなった。先に公表された上海発・ニューヨーク向けの数値やドゥルーリーの統計は異なる手法を用いており、より低い水準を示したものの、いずれも運賃がパンデミック期の高値に近づいていることを示した。

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