96歳のウォーレン・バフェット氏がバークシャー・ハサウェイの会長を退任し、名誉会長に就任した。複合企業で60年以上を過ごした同氏による後継体制の移行が完了した。変更は9月18日、即時発効した。バフェット氏は取締役にとどまり、同社の重要な意思決定について助言する。息子のハワード・バフェット氏(71歳)が取締役会長に就任し、グレッグ・アベル氏は最高経営責任者(CEO)として、同社の経営、企業戦略、資本政策を引き続き担う。バークシャーは、企業文化と価値観を中核に据え続けると表明した。ハワード・バフェット氏は日々の業務運営ではなく、こうした文化と価値観の維持に注力する。バフェット氏は1965年、当時苦境にあった繊維メーカーのバークシャーを傘下に収め、時価総額1兆ドル超の複合企業へと成長させた。忍耐強いバリュー投資の手法や株主向け書簡、年次総会によって、同氏は世界で最も著名な投資家の一人となった。ハワード・バフェット氏は1993年からバークシャーの取締役を務め、ハワード・G・バフェット財団の会長兼CEOでもある。スーザン・デッカー氏は引き続き筆頭独立取締役を務める。バークシャーは6月30日時点で3647億ドルの現金を保有しており、アベル氏は買収や投資、自社株買い、配当の可能性をめぐり柔軟に対応できる。ウォーレン・バフェット氏は現在もバークシャー株の13%超と議決権の約30%を支配しているが、子どもたちが運営する財団に株式が分配されるのに伴い、これらの保有比率は低下すると見込まれている。