アンスロピック、2027年末までに計算能力10GW整備へ

  • アンスロピックは、グーグル、ブロードコム、AWS、AMDとの提携やデータセンター契約を通じて計算能力を整備している。
  • アンスロピックは2027年末までに約10GWを目指しており、2025年末の約1.4GWから増加する。
  • 豪州のデータセンター・キャンパスは2027年に稼働開始予定で、Nscaleの運用は2027年後半に始まる。

アンスロピックは2027年末までに約10ギガワットの計算能力を整備する。2025年末時点で稼働していた約1.4ギガワットの7倍に相当する規模である。拡張計画には、グーグルとブロードコムのTPU(AI処理に特化した半導体)基盤、AWSのTrainium、AMDのMI450 GPU、複数大陸にまたがる大規模なデータセンター契約が含まれる。2026年4月に発表した提携では、2027年から次世代TPUの約3.5ギガワット分を確保する計画で、AWSとの契約には最大5ギガワットのTrainium容量が含まれる。AMDとの協業では最大2ギガワットのMI450 GPUを導入し、最初の1ギガワット分は2027年上半期までに稼働する見通しである。アンスロピックは推論(訓練済みAIモデルを稼働させる処理)向けに、2027年の稼働開始を予定する豪州の2.16ギガワット規模のデータセンター・キャンパスもリースしている。さらにNscaleとは、6年間で450億ドル相当と報じられる契約に基づき、460メガワットを確保することで合意しており、2027年後半に運用を開始する。計算能力は2026年末までに約5ギガワットへ拡大した後、1年後には倍増して10ギガワットに達すると予測されている。こうした拡張は、年率換算の売上高が2026年4月までに300億ドルを超え、2025年末の約90億ドルから増加するなかで進められている。アンスロピックのClaude AIモデルには、年間100万ドル超を支出する顧客が1000社以上存在し、年率換算の売上高は650億ドルを超える可能性があるとの予測もある。供給業者を分散し、北米のインフラに加えて豪州にも計算能力を配置することで、同社は推論処理が訓練処理より地理的に分散するなか、各市場のデータ主権要件への対応と遅延の低減を目指している。

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