中東紛争、原油タンカー運賃が過去最高水準に

  • ホルムズ海峡のリスクや航路変更、パイプラインの混乱で原油輸送能力の実効供給が制約され、タンカー運賃が急騰した。
  • 中東湾岸から中国向けの運賃は1バレル約24ドルに達し、西アフリカから中国向けの輸送費は1バレル23.59ドルに上った。
  • アジアの製油業者が大西洋圏や米国産の代替原油を求めるなか、VLCCの収益は日額100万ドルを超えた。

米国・イラン紛争の激化やホルムズ海峡の航行リスク、インフラの混乱によりタンカーの供給余力が低下し、原油貨物がより長い航路に振り向けられるなか、原油輸送費が急騰している。中東湾岸から中国向けの運賃は1バレル約24ドルに達したほか、西アフリカから中国へ200万バレルを輸送する費用は1バレル23.59ドルに上り、米国メキシコ湾岸からアジア向けの貨物には1バレル約26ドルの割増運賃が加わっている。ペルシャ湾航路の超大型原油タンカー(VLCC)の収益は日額100万ドルを超え、報告された運賃は103万5000ドル以上に達している。一方、米国湾岸から中国への航海1件では輸送費が4480万ドルに上った。この運賃ショックで原油の着地コストが上昇し、製油所のマージンが圧迫されている。アジアの買い手は西アフリカ、南北アメリカ、アラスカなど他地域からの供給確保に動いている。

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