旧UP.LabsのVantoraは、2022年の設立以来初となる外部からの資金調達ラウンドで、シルバースミス・キャピタル・パートナーズから1億ドルを調達した。同社は企業パートナーの業務上の課題を軸に独立したAIベンチャーを構築している。企業パートナーはこれらのスタートアップに出資し、最初の顧客となったうえで、最終的に中核事業へ統合できる。モデルの重点は、企業が独自技術として保持したいロボット、自律システム、産業オートメーションなどのフィジカルAI案件へと移っている。創業者兼CEOのジョン・クオルト氏によると、この手法は独自のM&Aパイプラインを生み出すほか、外部向けの商用化には機密性が高すぎるとして従来は見送られていた案件にも取り組める。Vantoraは17社のベンチャーを立ち上げ、売上高は前年同期比79%増となった。2026年末までに20社へ増やす目標を掲げている。パートナーには、ポルシェAG、アラスカ航空、J.B.ハント、ワバッシュ、アシュリー・ファニチャーの親会社であるTDGのほか、産業製造や石油・ガス分野の社名非公表の顧客が含まれる。調達資金は、事業分野をまたぐ拡大、Vantora独自のデータオントロジー製品の開発、AIエンジニアリングおよび営業職の採用に充てる。Vantoraは、ベンチャー投資会社のUp.Partnersとオフィスを共有しているものの、同社からは独立している。