トランプ大統領がデンマーク、グリーンランドと結ぶ安全保障合意は今週署名される見通しで、デンマーク自治領を巡る数カ月にわたる米国の圧力が和らぎ、米国企業による投資拡大への道が開かれる可能性がある。グリーンランドと米国の経済界関係者は、合意によって地政学的な緊張が緩和され、資源が豊富で資金不足にある同島の開発が促されるほか、グリーンランド住民が米国人との協業に抱く偏見も軽減される可能性があると指摘している。合意により米軍のアクセスが拡大し、ワシントンはグリーンランドの重要鉱物・鉱業分野から特定の当事者を排除できるようになる可能性がある。対象には中国やロシアの関係者が含まれる可能性もあるが、主権は引き続きデンマークにある。取り決めにはグリーンランド議会とデンマーク議会の承認が必要である。グリーンランドには相当量のレアアース資源がある一方、厳しい環境に加え、国土の80%を覆う氷床と限られたインフラが開発コストを押し上げている。予測市場では、9月23日までに署名される確率が24時間で64%から74.5%に上昇した。一方、2026年末までに米国がグリーンランドをより広範に取得する確率は5.9%にとどまった。