マレーシア産パーム油先物は、最近の下落を受けて回復し、1トン当たりMYR4850を上回る水準で推移した。中東の地政学リスクが続くなか、シカゴ市場の大豆油高と原油高が相場を支えた。インドネシアでB50バイオディーゼル義務化が予定され、パーム油が国内利用に振り向けられるため、供給が引き締まるとの見方も支援材料となった。エルニーニョ現象のリスクがインドネシアとマレーシアの生産を抑える可能性もある。最大の消費国であるインドのパーム油輸入は、精製業者が祭典シーズンを前に在庫を補充したことから、7月の水準から7%増え、8月は78万2761トンと2月以来の高水準となり、需要見通しも改善した。マレーシアは10月の粗パーム油指標価格を引き上げた一方、輸出税は10%に据え置いた。ダリアン取引所の軟調さと、マレーシア産パーム油製品の出荷量が9月1日から20日までの前月比で12.8%減の24.7%となったとの推計が、上昇を抑えた。