ADARx Pharmaceuticalsは米国での新規株式公開(IPO)で、最大17.4億ドルの企業価値を目指している。1株15~17ドルで2190万株を売り出し、最大3億7190万ドルを調達する計画だ。アッヴィは同時実施の第三者割当増資で最大1億ドルを出資することで合意しており、IPO後にADARxの約4.9%を保有することになる。アッヴィは2025年5月、研究提携の対価としてADARxに3億3500万ドルを支払った。2019年創業のサンディエゴ拠点企業であるADARxは、免疫系、腎臓、心血管系、神経系に関わる希少疾患向けのRNA医薬品を開発している。3つのプログラムが臨床試験中で、2つが前臨床開発の後期段階にある。主力候補薬のオンブゾシラン(onvuzosiran)は、遺伝性血管性浮腫を対象とした後期段階の試験中だ。米国債利回りと金利の上昇が新規上場を圧迫する一方、バイオ企業のIPO活動は前年同期の水準から改善している。アナリストによると、IPO市場の再開は選別的で、開発後期の資産、近く見込まれる材料、肥満や腫瘍学などの分野へのエクスポージャーを持つ企業が選好されている。ADARxは、ティッカー「ADRX」でナスダックに上場する計画だ。