S&P、銀行のAI活用が2028年までに信用格付け左右

  • S&Pグローバル・レーティング、銀行のAI活用が信用格付けに一段と影響すると指摘
  • AIによるコスト削減効果、2026年は4%、2028年には6〜8%に達する可能性
  • 84%がサポート業務にAIを活用、新商品開発での利用は3分の1未満

銀行による人工知能(AI)の活用は、信用格付けで一段と重要な要素になる可能性が高い。S&Pグローバル・レーティングは2026年9月の報告書でこう指摘した。同社は、格付け結果が銀行のAI戦略の成熟度と、ガバナンス体制の強さに左右されると分析した。2026年6月に世界の金融企業179社を対象に実施した調査では、AIによるコスト削減効果が2026年に最大4%、2028年には6〜8%に達する可能性が示された。回答者の約84%は、主にサポート業務やプロセスの自動化にAIを活用している一方、新たな商品やサービスの開発に利用している企業は3分の1未満だった。規制対応や評判リスクが理由として挙げられた。S&Pは、AIを効果的に導入すれば銀行の財務パフォーマンスやリスク管理、競争力の向上につながる一方、管理が不十分な導入はモデルリスクや規制リスク、評判リスクを高める可能性があるとした。AI戦略と監督体制はそのため、テクノロジー部門だけでなく、格付けアナリストや信用委員会にとっても重要な検討事項になりつつある。

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