シエナ株は月曜の寄り前取引で一時6.5%高の371.36ドルまで上昇した。Evercore ISIがネットワーク機器プロバイダーのシエナを「インライン」から「アウトパフォーム」へ格上げしたことが背景にある。Evercoreのアミット・ダリヤナニ氏は目標株価を375ドルから550ドルへ引き上げ、前週末終値の348.80ドルから約58%の上昇余地を示した。強気の見方の中心にあるのは、拡大するAIデータセンターやハイパースケール・クラウドネットワークを接続するために必要な光ネットワーク(光ファイバーでデータを送信する高速システム)である。Evercoreは、シエナの総獲得可能市場(TAM)が2029年度まで年率約24%で成長し、520億ドルに達すると予想している。この期間の売上高成長率は30%超、利益成長率は35%超になると見込む。シエナ自身の2029年度目標には、2026年度から2029年度までの年平均売上高成長率約30%、調整後粗利益率50%、調整後営業利益率32~35%、フリーキャッシュフローマージン約20%が含まれる。同社の第3四半期売上高は前年同期比37%増の16億7000万ドル、調整後1株利益は215%増の2.11ドルだった。シエナは2026年度の売上高見通しも約64億2000万ドルへ引き上げた。モルガン・スタンレーは「イコールウエート」の投資判断を維持しながら目標株価を450ドルへ引き上げた。一方、Barron'sが引用したFactSetのデータによると、アナリストの平均投資判断は「オーバーウエート」で、コンセンサス目標株価は525.78ドルである。シエナの業績実行は、AIインフラ投資の持続、供給能力の拡大、市場シェアの獲得に左右される。顧客の設備投資の変化、供給の混乱、競争がリスクとなる。