ソフトバンク傘下でデータセンターと電力インフラを開発するSBエナジーは2026年9月1日、米証券取引委員会(SEC)に、ティッカーシンボルSBEでナスダックに上場するためのS-1登録届出書を提出した。同社はおよそ500億ドルの評価額で50億〜70億ドルを調達する計画だったが、遅延が発表され、募集のタイミングを巡る不透明感が強まっている。投資の根拠は約4390億ドルの受注残で、主にOpenAIに関連するデータセンターのリース契約で構成される。テキサス州とオハイオ州にまたがる契約済み容量は8.8ギガワットに上るが、稼働中の容量はない。SBエナジーは今後6年間で、受注残の約10%を売上高に転換すると見込んでいる。同社の2026年上期の売上高は1億3900万ドルで、全額が既存の再生可能エネルギー事業によるものだった。一方、純損失は32億1000万ドルに達した。設備投資額は1兆7000億ドル超を見込んでおり、建設上のリスク、許認可のハードル、地域住民の反対、資金調達への依存によって計画が遅延または頓挫する可能性があると警告している。エヌビディアは私募増資を通じて15億ドルを拠出することを確約した。SBエナジーにとってOpenAIへの依存度は高く、契約済み受注残の大半を同社が占めている。OpenAI自身のIPOも延期され、近い将来の上場ではなく、非公開での資金調達協議に軸足を移している。SBエナジーは日本の投資家を対象に最大5億ドルを募る日本の個人投資家向け販売枠も追加した。募集価格の決定は2026年9月21日の週が見込まれていたが、遅延によって日程に不透明感が生じている。