カカオは、京畿道ハナムの賃借データセンターで、機器の交換や追加を行わず、運用改善によって冷却にかかる電力コストを前年から約23%削減した。LG CNSと共同で、運用データや現場の状況を踏まえ、サーバールームの冷却温度とチラーの水温を調整した。記録的な熱波やサーバー利用状況の変化があった期間も施設は安定稼働を続けたほか、一部のサーバールームではLG CNSの自律型AIエージェントを導入し、状況を分析して冷却設備をリアルタイムで制御した。今回のプロジェクトでは、カカオデータセンター安山で培ったカカオの熱管理ノウハウを、機器交換に制約のある外部の賃借施設に展開した。カカオは安山施設で進めた幅広い効率化の取り組みにより、昨年の温室効果ガス排出量を4753 tCO₂eq削減した。これは乗用車約3400台が1年間に排出する量に相当する。両社は、データに基づく運用改善とAIを活用した冷却制御により、新たな設備投資を行わずに省エネを実現できることを今回の協業が示したとしている。国際エネルギー機関(IEA)が、世界のデータセンターの電力消費量は昨年の485TWhから2030年には950TWhへほぼ倍増し、AIに特化したデータセンターの電力消費量は3倍に増えると予測するなかでの取り組みである。