ニッケルは1トン当たり1万6400ドル前後で取引された。インドネシアのモロワリ工業団地は、エルニーニョ現象に伴う水不足を理由に、入居企業へニッケル銑鉄(NPI)の減産を指示した。影響を受ける生産量は約10万トンと推定され、同工業団地の月間設計能力の30%近くに相当する。IMIPは以前、代替水源を確保できなければ全体の生産量が30~40%減少する可能性があると警告していた。水の供給が制限されるなか、Nickel IndustriesのExcelsior Nickel Cobaltプロジェクトはすでに設計能力の30%で操業する見込みである。インドネシアは世界のニッケル供給の半分超を占めるため、今回の混乱はステンレス鋼や電池原料の市場に影響を及ぼす可能性がある。ニッケル価格は、中国需要の低迷、在庫の高止まり、インドネシアの生産能力拡大を背景に、なお下押し圧力を受けている。一方、インドネシアは低品位ニッケル鉱石の基準価格も湿トン当たり約24.89ドルに引き下げた。最終的な市場への影響は、干ばつの継続期間と追加の水源を確保できるかどうかに左右される。