ECB、中国の産業拡大で欧州輸出企業に圧力

  • ECBは、中国の産業拡大が世界市場から欧州企業を締め出しつつあると指摘した。
  • EUの主要国の中で、ドイツは中国との輸出品目の類似度が最も高い。
  • 中国では国内生産の拡大に伴い、欧州からの輸入が減少している。

中国の産業構造の変化により、世界市場における欧州企業の地位が低下している。特に機械・輸送機器で顕著だと、欧州中央銀行(ECB)が9月22日公表の経済報告書で指摘した。中国企業が高付加価値製品やハイテク製品で競争力を高めるなか、世界の財輸出に占めるEUの割合は低下している。EU域内ではドイツが中国との輸出品目の類似度が最も高く、影響を受ける度合いが最大となっている。一方、イタリアは類似度が最も低く、アイルランドやギリシャなどの小規模国は影響が比較的小さい。ECBによると、欧州の成長をけん引してきた自動車生産や産業機械などの産業で競争が激化している。中国では国内生産が拡大し、欧州製品の輸入も減少している。減少幅はドイツや、欧州の製造業・自動車のサプライチェーンに組み込まれた中欧諸国で最も大きい。今回の調査結果は、中国における欧州連合(EU)商工会議所が示した懸念をさらに強めるものだ。同商工会議所のイェンス・エスケルンド会頭は、中国が過去3カ月の移動平均ベースで世界のコンテナ輸出の40%を占めたと述べた。同商工会議所は、欧州企業の中国市場へのアクセス改善に向けた改革を求めている。一方、EUの政策当局者は、製造業や雇用、拡大する貿易不均衡への懸念を背景に、追加関税を巡る議論を続けている。

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