カカオ取締役会は、カカオモビリティが計画していた米国でのADRリスティングを停止した。非公開株投資会社で第2位株主のTPGが保有株を現金化できる一方、カカオモビリティに資金が入らず、少数株主にも明確な利益がもたらされない仕組みになると判断したためである。計画では、新株を発行するのではなくTPGの保有株を裏付け資産として使う予定だった。カカオは、潜在的な利益相反や投資需要の分散、純資産価値に対するディスカウントの拡大、親会社との併存による評価の複雑化も理由に挙げた。カカオモビリティは7月2日、米証券取引委員会(SEC)に非公開のForm F-1登録届出書を提出していた。募集規模は市場で約10億ドルと取り沙汰されていた。カカオは、TPGが投資回収を必要としていること自体を否定するものではなく、リスティングの仕組みやカカオモビリティと少数株主への経済的利益が変われば、計画を再検討する可能性があるとした。詳細が固まり次第、または6カ月以内に追加開示する予定である。