メタ・プラットフォームズは、パーソナルAIエージェント「ミューズ」に人間のコンシェルジュ機能を組み込む試験を実施している。AIエージェントが自律的に完了できない場合、一部の電話対応を請負業者が担う。通話がコールセンターの担当者に転送されたことを、利用者が常に把握できるとは限らない。ミューズは米国で専用アプリ、ウェブ、WhatsAppを通じてサービスを開始し、AIスマートグラスへの搭載も計画している。ChatGPTを抜き、米アップルの無料アプリランキングで首位に立った。メタ株は9月21日、11.4%高の741.25ドルとなり、時価総額は約1923億ドル増加した。今回の試験は、メタが利用者に代わってフォームへの入力、メール送信、旅行予約、商品の購入、交渉などを実行できるアシスタントを開発する中で行われている。従業員からは、機密情報が請負業者に渡ることへの懸念が出ている。メタの広報担当者ダニエル・ロバーツ氏は、利用者からの反応は「圧倒的に好意的」だとしたうえで、一般公開に先立ち、安全性やプライバシー保護、機能の改善を目指した試験だと述べた。ミューズの展開では、利用者のiCloud写真が流出したほか、タスクが予期せず停止するなど、安全対策の不備も報告されている。メタによると、別の監視AIが外部接続を確認し、メール送信や商品の購入には承認を必要とする。また、パスワードやカード番号を直接見ることはできない。アマゾンはミューズによる同社サイトでの商品購入を阻止しており、AIエージェントが外部プラットフォームの協力に依存している実態を浮き彫りにしている。