WPP、ロンドンにAI広告制作拠点開設 3万4000平方フィート規模

  • WPP、迅速な広告制作に対応するロンドンの制作施設デボンズ・ポイントを開設
  • 東ロンドンのWPP拠点は3万4000平方フィート規模
  • 世界展開の第1弾として施設を開設

WPPは、東ロンドンのデボンズ・ポイントに3万4000平方フィートの広告制作施設を開設した。ソーシャルメディアなど各種プラットフォームに迅速に展開できる高品質な広告への需要に応える、計画中の世界展開の第1弾である。WPPの最高経営責任者(CEO)に就任して1年となるシンディ・ローズ氏は、事業立て直し計画の一環として、2026年初めに同社の制作機能を4つある事業部門の1つであるWPPプロダクションに統合した。同氏によると、コカ・コーラ、ユニリーバ、フォードなどの顧客は、地域に密着しコミュニティーが主導するキャンペーンを大規模に展開して消費者に訴求すると同時に、アルゴリズムやAIチャットボットなどのサービス上での可視性も高める必要がある。拠点には、迅速な撮影・編集設備、AIを活用した制作機能、モジュール式のスタジオ環境、クリエーターとの協業スペース、ポストプロダクション機能を集約した。ローズ氏は、この施設によってクリエーティブ、制作、メディア、企業向けソリューションをまたぐ統合案件の獲得を目指すとともに、既存顧客の獲得可能な支出に占める同社のシェアを拡大できると述べた。同社のAI制作機能には、実物のフォード「カプリ」を仮想のパリの街並みに配置する技術も含まれる。ローズ氏の事業立て直しは進展を見せており、先月、予想を上回る業績と通期見通しの据え置きを確認したことで、同社株はその日に29%上昇した。同氏は、WPPの統合型顧客提案の中核ではない資産を複数特定しており、貸借対照表を整理し、成長の原動力に投資する余力を生み出すため、全面的または部分的な売却や提携モデルを検討していると述べた。

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