英10年国債利回りは5.23%近辺で安定し、9月8日以来の低水準に近づいた。ブレント原油が6営業日連続で下落し、1バレル98〜99ドル近辺で推移したことが背景にある。原油価格は今月初めに100ドルを上回っていたが、イランと米国の関係を巡るオプティミズム、サウジアラビアが主要パイプラインの再稼働を準備しているとの報道、米国とイランの協議の進展が相場の重しとなった。予測市場では、9月30日までに原油価格が史上最高値を更新する確率は0.5%とされ、1週間前の2%から低下した。一方、12月31日までの確率は10.5%とされた。原油価格の下落は英中銀の金融引き締め観測をほとんど弱めず、市場では11月の25ベーシスポイント利上げの可能性がなお十分に織り込まれている。9月の速報PMIは英国経済の拡大継続を示したが、成長ペースは小幅に鈍化し、予想を下回った。サービス企業は弱い国内需要と地政学的な不確実性を指摘した一方、人工知能への投資と防衛支出の増加が製造業を支えた。米国では、米連邦準備制度当局者のタカ派的な発言が追加利上げ観測を強めた。市場では、原油の供給や価格に影響を及ぼす可能性があるOPEC、国際エネルギー機関(IEA)、中東情勢の動向も注視されている。