バークシャー・ハサウェイは約2億1200万ドルを投じてレナー株を買い増し、保有比率を約10%の水準まで高めた。米国の住宅ローン金利が7%近辺で推移し、住宅市場のセンチメントが依然として脆弱な中での動きである。バークシャーはテイラー・モリソンの買収も進めており、グレッグ・アベル新CEO就任後初の大型取引となる。借入コストの高止まりやインフレ、家計支出の増加により、住宅購入者が慎重になる中での動きである。レナーの第3四半期調整後1株利益は1.23ドルと、予想の1.30ドルを下回った。売上高は前年同期比8.5%減の80億5000万ドル、新規受注は9%減の2万879戸となり、粗利益率は17.5%から15.8%に低下した。同社は通期の引き渡し戸数見通しを8万2000〜8万3000戸から8万〜8万1000戸に引き下げた。バークシャーの開示後、レナー株は9月22日に6.35%高の83.04ドルとなったが、1月の高値をなお約3分の1下回っている。iシェアーズ米国住宅建設ETFとSPDR S&P住宅建設ETFは、いずれも2月の高値から約20%下落している。KBホームのジェフリー・メッツガー会長は、借入コストの上昇と根強いインフレにより米国民は住宅購入に慎重になっていると述べた。一方、レナーのスチュアート・ミラーCEOは、燃料費と電気料金の上昇が、家族が大規模な金銭的負担を伴う決断をする意欲を抑えていると説明した。レナーの投資判断は30年物住宅ローン金利の影響を受けやすい。住宅取得の手頃さに関する制約と高水準の販売奨励策が重しとなる一方、住宅不足やバリュエーションの下支え、長期的なサイクルを通じて保有できるバークシャーの力が支援材料となっている。