王室寄りの真正性と現代性党(PAM)は、暫定結果で定数395議席のうち97議席を獲得し、連立政権で上位を占める国民独立連合(RNI)の66議席、イスティクラル党の65議席を上回った。公正発展党(PJD)は2021年の13議席から54議席へと大きく議席を伸ばした。投票率は2021年の50%から38.02%に低下した。2011年憲法の下では、ムハンマド6世国王が第1党から首相を任命するため、PAMが次期政権を率いる立場となる。ただ、どの政党も単独過半数を確保する見込みはなく、PAMには連立相手が必要となる。PAM指導部はRNIとの連立を更新しない方針を示している。昨年、Z世代主導の抗議活動で死者が出たことを受け、次期政権は雇用、賃金、生活費を巡る圧力に直面する一方、モロッコが2030年ワールドカップの共同開催国となるのを前に、数十億ドル規模の投資を監督することになる。PAMは370億ドル規模の公約を掲げ、100万人の新規雇用創出、賃金引き上げ、医療・社会保障への投資継続を約束した。首相候補には、PAMのファティマ・エッザフラ・エル・マンスーリ氏と、予算相兼サッカー連盟会長のフージ・レクジャ氏が挙がっている。