イザベル・シュナーベル氏は2027年1月、欧州中央銀行(ECB)理事会を離れ、国際通貨基金(IMF)の金融顧問兼金融資本市場局長に就任すると報じられている。ECBでの任期満了予定の約1年前となる。今回の移籍は、トビアス・エイドリアン氏が2026年8月末にIMFの同職を退くことで生じる空席を埋めるものとなるが、ECBとIMFはいずれも公式には確認していない。シュナーベル氏の退任はECBの幹部交代をさらに進めることになる。フィリップ・レーン主任エコノミストは2027年5月に退任する予定で、クリスティーヌ・ラガルド総裁の任期も2027年10月までに終了する。2020年1月にECB理事会入りしたインフレ抑制重視のタカ派として知られるシュナーベル氏は、ブロックチェーンを基盤とする金融が拡大するなか、中央銀行はオンチェーンシステムや分散型台帳技術(DLT)を活用し、流動性を供給するとともに金融政策を実施しなければならないとも主張している。IMFでは、世界の金融システムの監視、「世界金融安定報告書」の作成、銀行規制や資本フローに関する助言を統括することになる。