連邦裁判所の判事は、パラマウント・スカイダンスによるワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収を巡り、12州の司法長官との間で提案された和解案について判断を延期した。1110億ドル規模の買収を巡る合併手続きは、最後の主要な法的ハードルが解消されないままとなっている。米連邦地裁のアラセリ・マルティネス=オルギン判事は、和解案が州側の反トラスト上の懸念に十分対応し、潜在的な弊害を抑えるだけでなく競争を促進するものか疑問を呈した。5年間の和解案では、統合後の会社に対し、最初の2年間は年間少なくとも30本、続く3年間は年間32本の映画を製作するよう義務付ける。作品には独立系映画や高予算の大作映画を含める必要がある。さらに、米国内での製作割当、製作本数が不足した場合の1本当たり3000万ドルの罰金、ミラマックスの売却の可能性に加え、ロサンゼルスのスタジオ、CBSニュースとCNNの編集の独立性を守る措置や、独立したコンプライアンス監視役の設置も盛り込む。取引が10月1日までに完了しなければ、パラマウントはワーナー・ブラザースの株主に対し、合計で1日当たり700万ドルを支払う義務を負う。ブロック・ザ・マージャー、LULAC、フリー・プレス、全米脚本家組合などの批判派は、今回の和解案では競争、雇用、作品の質、ニュースの独立性を巡る懸念に十分対応できないと主張している。