カナダは、国内の炭素除去企業が国際炭素市場に参加できるよう、パリ協定6条に基づく政策枠組みを策定している。6条は、炭素市場や、検証済みの排出削減・除去クレジットの取引などを通じ、各国が気候目標の達成に向けて協力することを認めている。業界団体のCarbon Removal Canadaは、国内の買い手基盤は同セクターに必要な投資規模に比べて小さすぎると指摘する。明確な算定・承認ルールが整えば、カナダのプロジェクトは国際資産として認められるクレジットを発行できる可能性がある。カナダでは現在、建設待ちの発表済みプロジェクトにより、約1100万トンの炭素除去能力が見込まれている。同国の新興産業には、二酸化炭素を大気から除去する技術である直接空気回収(DAC)によって、検証済みの除去クレジットを発行した北米初の企業とされるDeep Skyが含まれる。EUはすでに炭素除去の認証枠組みを導入しており、アジアの複数国も国境を越えた供給に関心を示している。マーク・カーニー首相は、米国との貿易戦争に直面するなか、EUやアジアとの経済関係強化を進めている。