銅先物は9月22日、1ポンド6.95ドルの過去最高値を付けた。2026年に約20%上昇し、過去12カ月では46%超上げている。これに対し金は、同じ期間の上昇率がわずか0.02%にとどまった。1月下旬に1オンス5600ドルを上回った後、急落し、緩やかに回復している。銅相場の上昇は、マイケル・バリー氏による銅への集中投資、取引所在庫の減少、人工知能(AI)向けデータセンター需要に支えられている。上海の銅カソード在庫は4万3900トンに減少し、2023年以来の低水準となった。一方、ロンドン金属取引所(LME)で市場に供給可能な在庫も13万3725トンに減少した。新たな銅鉱床は生産開始までに約18年かかる可能性があるのに対し、AIデータセンターは2〜3年で需要を追加できる。次の大きな相場材料は、米商務省による精製銅関税を巡る判断となる見通しだ。金は中央銀行の準備資産であり、約30兆ドル相当の現存量を持つことから、貨幣としての優位性を維持している。一方、銅相場の上昇を受け、価値保存手段としての根拠を2100万枚という固定供給量に置くビットコインとの比較が再び浮上している。