主要国で長期国債利回りが急上昇し、政府や家計、企業の借入コストが増大している。米10年物国債利回りは5.2%に達したほか、英10年物ギルト利回りは30年ぶりの高水準となる5.38%に上昇し、フランスの10年物国債利回りも4.68%に迫った。上昇の背景として、米国の堅調な経済指標、根強いインフレ、高止まりする原油価格、人工知能(AI)関連の投資需要、過去最高の40兆ドルに達した連邦政府債務などが挙げられている。米連邦準備制度当局者は、個人消費や投資、労働市場の底堅さを指摘している。一方、一部の投資家は、財政赤字や政府支出の方がより重要な要因だと主張している。市場では9月の利上げ後も米連邦準備制度による追加利上げが織り込まれ、償還までの期間が長い債券や金利感応度の高いセクターへの圧力が強まっている。