カナダの10年物国債利回りは9月24日に4%へ上昇し、約3年ぶりの高水準に達した後、3.92%前後へ低下した。原油価格の下落がインフレ懸念を和らげ、世界的な債券の急落が止まったことが背景にある。イランと米国をめぐる外交努力がホルムズ海峡の再開通に向けて進展するとの期待から、原油価格が下落した。今回の低下は、今週の債券市場の売りの一部を巻き戻す動きとなったが、利回りは9月初めの水準を大幅に上回っている。エネルギー価格が高止まりするなか、カナダ銀行は引き続きインフレ懸念に直面している。カナダの小売売上高は7月に減少した後、8月は前月比1.3%増加したと推計されており、実現すれば1月以来の最大の伸びとなる。底堅い国内需要を示す可能性があり、利回りに上昇圧力を加えることも考えられる。