英金融業界団体UK Financeは9月24日、英最大手銀行7行がトークン化された英ポンド預金(銀行が保有する資金のデジタル記録)を使い、世界初となる銀行間の顧客取引を完了したと発表した。実際の決済は「Great British Tokenised Deposit」イニシアチブを通じて行われ、バークレイズ、HSBC UK、ロイズ・バンキング・グループ、モンゾ、ネーションワイド、ナットウエスト、サンタンデールが、クオンツ(Quant)が構築した共通プラットフォーム上で連携した。ステーブルコインとは異なり、トークン化預金は発行銀行の負債であり、従来の預金に付随する法的保護も維持される。今回の取引では、条件付き決済を自動化する仕組みを検証した。住宅の譲渡が確認された後に資金をロック解除する取引を、住宅ローン借り換えの完了手続き2件で実施したほか、別の顧客間決済では、商品の配送が確認されるまで買い手の資金を保留した。UK Financeは専業会社とガバナンス規則集の設立を計画しており、2027年第1四半期には3本のデジタル債券を発行する予定である。さらに、顧客のトークン化資金とデジタル資産を結び付ける実証実験も計画している。