米・イラン戦争でカタールの液化天然ガス(LNG)施設が被害を受け、輸出が大幅に減少し、長期契約も混乱している。フランス電力(EDF)のイタリア子会社エジソンへの供給契約も影響を受けた。カタールエナジーはエジソン向けに追加で6カーゴをキャンセルし、未供給の船積みは35カーゴとなる。エジソンは主に米国産で23カーゴを代替した。カタールのLNG輸出は8月末までに96%減少し、全体の17%に相当する1280万トンの生産能力が被害を受けた。復旧には3~5年かかる見通しである。カタールエナジーは、年間200万~300万トンの米国産LNGを確保する協議も行っている。韓国も米国産の輸入増加を受け、カタール産LNGへの依存度を下げている。これにより、直接輸入する発電会社の燃料費は低下する可能性がある一方、供給逼迫が卸電力価格の上昇を支えている。