米国債2年・10年利回り差、17bpに縮小 2025年初め以来の水準

  • 米国債2年物と10年物の利回り差が17ベーシスポイントに縮小
  • 17ベーシスポイントは2025年初め以来の最小水準
  • 米連邦準備制度の金融引き締めで銀行株はテクニカル調整局面入り

米国債2年物と10年物の利回り差は先週、17ベーシスポイントに縮小し、2025年初め以来の小ささとなった。米連邦準備制度が3年ぶりの利上げを実施し、追加利上げを示唆したことが背景にある。市場では今後1年間に少なくとも25ベーシスポイントの利上げが3回追加されることを織り込んでいる。10年債利回りは約5.2%、2年債利回りは約4.9%で、利回り差は17ベーシスポイントまで縮小した後、現在は30ベーシスポイント近辺で変動している。利回りカーブの逆イールドは1960年代以降、米国のすべての景気後退に先行してきたが、2022年の逆イールド後、12カ月以内に景気後退が起きなかったことから、その予測実績には疑問も生じている。政策当局者は3カ月物と10年物の利回り差をより重視しており、この差は比較的スティープな状態を維持している。カーブのフラット化は銀行の純金利マージンを圧迫する恐れがあり、銀行株の重しとなっている。KBW銀行株指数は直近高値から10%超下落し、テクニカル調整局面に入っている。ストラテジストの見方は分かれている。利上げ観測はすでに大きく織り込まれているため、2年物と10年物の利回りカーブはスティープ化すると予想する向きがある一方、今後6カ月間の逆イールドを見込んだポジションを取る向きもある。ブルームバーグのエコノミストは米国の第3四半期成長率予想を引き上げた。需要の強さを示すデータを受け、急減速は想定しにくくなっている。

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